お花のふやし方・病害虫・咲かせ方・花後の管理などについて受けたご質問と回答を掲載しています。

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尚、このページの内容はお客様より頻繁に頂くご質問に対する回答を用意するものなので、不期的に更新していますのでご了承下さい。

2003/10/10
Q.
「淡路島からですが、ブーゲンビレアの地植えをしたいと思っております。越冬もでき2階まで伸びさせてたいのですが、販売していただける良い品種ありますでしょうか。色は出来れば赤で、なるべく成長した苗(2メートル程)が良いのですが、価格等教えていただけますでしょうか。よろしくお願いいたいます。」

A.
「淡路島の気候は冬期どのような状態でしょうか?基本的には無霜地帯でのみ安心して地植えで越冬が可能かと思われます。こちらの中部地方では必ず屋内で越冬させますが特に寒さの厳しい年には防寒につとめていないと枯れてしまう事があります。ただ不思議な事にたびたび関東地方や関西地方で庭木になっている株があるとお聞 きする事があり、株の特徴を聞くと大抵「サンデリアナ」系の品種が植えられています。 当ホームページにその品種群は掲載されていますが、一番寒さに強いであろうと思われ、 樹勢が強く2階まで伸びる品種と言えば「サンデリアナ」ではないでしょうか。 霜の心配が無ければ「フレンドリー」でも良いかもしれません。サンデリアナは聞くところ によると地植えでは、春の芽吹きの頃が一番良く咲くそうで少しの葉をつけながら満開に なるようです。 今のところ、その様な大株を配送する態勢が整っていないので、申し訳ありませんが、 5〜6号鉢で出来るだけ枝の伸びた60〜80cmくらいの株を購入していただき、生育環境が 会っていれば、ひとまわり大きい鉢に植え替えてそのまま1年間ほど管理していただけば 環境に慣れながら1.5mくらいにはなろうかと思いますので、それではどうでしょうか? 価格は全て込みで、3000円〜4000円くらいを予定してください。 購入は夏からのほうが管理しやすいので、5/中旬頃にお手数ですがもう一度お問い合わせ 下さいますでしょうか?お願いいたします。 」

2003/10/15
Q.
「ブーゲンビリアの鉢植えを南向きのベランダで昨年の初夏より育てています。広島市内の沿岸部ですので冬もほとんど雪が降ることはありませんが、朝晩はかなり冷え込みます。今年にかけての冬越しは何も知らないままベランダで丸坊主にしてしまいましたが、春新芽が出て夏にかけて枝先のほうに開花しました。いまの時期も枝先に濃いピンクに開花しています。今年の冬越しは丸坊主にしたくないのですが これからの季節どのように管理すればいいのでしょうか?又、枝が貴社の写真のような立派な木ではなく、蔓の様にダランと横に伸びて下がっています。どのように仕立てればよいのでしょうか??色々お聞きしてすみません。よろしくお願いいたします。」

A.
「沿岸部と言うことで霜も少ないのでしょう。そのような環境であれば、よほど寒し年で無ければ、屋外で冬を越す事が出来るでしょうね。ただ丸坊主にしたくないという事ですが、仮に枝を切らなかったとしてもやはり屋外では葉を落とさずにとはいかないかもしれません。その代わり長く伸ばしたままにすれば翌年あちこちから芽が出てそれなりのボリュウムに仕上がるでしょう。自分では蔓を巻きつけないので、手助けをしてあげる必要はありますが。又、枝が貴社の写真のような立派な木ではなく、蔓の様にダランと横に伸びて下 がっています。品種の違いですね。グラブラ系のサンデリアナは刈り込んだ後に枝が密に出てくるので数回刈り込むとこんもりとしてきます。そのかわりに枝が長く伸びにくく、大きな背に育てるのには年数がかかります。写真の物はタイなどの暖かい国で大きくなる種類に、枝が密になる種類を途中で接木がしてある物です。つい最近知人のブーゲンビレアが大きくなりすぎたので、せん定を頼まれたときの写真がありましたので参考までにお送りいたしました。
工程1.朝顔のリング支柱に絡ませてあるブーゲンを全て一度ほどきました。
工程2.よく見ると、上のほうには芽がありますが下の古い枝には少ないので、全てを1/2 に刈り込むのではなく、何本も枝分かれしている枝のうち細くて弱い枝を元から切り落として芽をある程度残しました。その中で、これは将来いい枝になりそうだと思うものを最初に巻きつけます。来年の夏に延びるスペースを残すために下の方に巻きましたので、長いものは何周にもなりましたが、あまりに古い元からは芽が出にくいため下に隠れてしまってもかまいません高さを早く出したいときは、もう少しまばらにして上のほうにも枝をまわすと良いでしょう春から伸びてきた枝は、そのあいたスペースを埋めるように巻けばよいのです。
工程3.これで完成ですが、ここのお宅は屋内で越冬させるため、このまま葉が残りますし 、医療関係で暖かい部屋なので冬の間もチラホラ咲いています。

2004/04/12
Q.
「ブーゲンビレアを昨夏から育てていますが、2月頃から満開になり、その後葉が黄色く変色して、落ちていっています。昼間は日の良く当たる窓際に置いています。肥料は2ヶ月に1度の割合で与えています。水は葉や花がしおれてきてから、与えています。鉢は買った当時の小さいもので、植え替えが必要か、わかりません。よろしくお願いします。


A.
「このたびお問い合わせを頂きました件について、お知らせ申し上げます。2月頃に満開になったと言うことは結構暖かいところに置いて管理されていたということですね。おそらく最低温度が13〜15℃位ある場所だったと思います。当園のHPの農場風景の中にも1枚ブーゲンビレアが冬に開花した写真を掲載していますが、これも実は葉がどんどん落ちておりました。先ほど言った温度位だと、樹勢が抑えられる上に冬は短日条件になりやすいのでよく開花しますが、葉を維持するにはギリギリの所なので、落ちていくのは自然な事かもしれません。肥料も開花する位の温度が保てれば量にもよりますが、理想的な間隔だと思います。ただ、葉が落ちる原因が急に温度が下がったとか、落ちないようにとあせって乾かないうちから水を多く与えすぎたとかで、根を傷めている場合だと花も同時に萎れて蕾が落ちたりしますので、注意して下さい。5月に入って花が終っていれば一回り大きい鉢に植え替えた方が良いでしょう。大き目の鉢に植え替えたら2年に1度位にした方が、花つきが良くなります。毎年大きい鉢に植え替えをしていると、枝の生育ばかり旺盛で花が着きにくくなります。」
2004/06/11
Q.
「3年前に九州に行った際ブーゲンビレアを購入して2年ほどは元気よく葉も茂りホウもよくついたのですが、去年の冬から春にかけて忙しさにかまけて水遣りを怠ってしまったせいかその後全然葉も茂らず、枝も伸びません。去年の夏に大きい鉢に植え替えて今年の春と花後に肥料をあげましたが変わらずです。どうしたらいいでしょうか。品種はカリフォルニアゴールドかな?と思います。(小型の葉で、淡いオレンジ色のホウがつきます)


A.
「お話の内容から、決定的な原因を特定することは難しそうなのですが、去年の冬から何か問題が起こっていると考え、それを今も引きずっている感じがします。推察する原因は、
1.冬の乾燥しすぎにより根を傷めており、そこへ肥料で根焼けしてしまっている。
2.夏に植え替えた土と相性があわず、春になってもあまり根が伸びていない。
3.病気や害虫に犯されている(土の中=コガネムシの幼虫・葉の裏=ダニ)(スリップスなどによるウィルス病=芽の先端近くに黄色っぽい細い1〜2mmの虫)この場合は葉が奇形になります。
いずれにしろ一度鉢をそーっと抜いて、土の中の根の様子を見てみてはそうでしょうか?新しい土に白い根が伸びてきていないようなら、少しづつ崩して何処まで根がきているか見てみてください。過湿ならパーライトや大粒の赤玉土を乾燥ぎみならピートモスや腐葉土・鹿沼土などを少し加えて植え替えます。根が動いてきているようならそのまま戻して様子を見られてはどうでしょう。根があまり伸びていないうちは肥料を与えすぎるのもよくありませんので、しばらく減らして様子を見てみてください。」
2004/06/22
Q.
「ブーゲンビレアについて2点ほど質問させてください。1つは種類によって花の咲く時期がどのように違うのかということです。外でいろんな種類のブーゲンビレアを育てていますが、5月いっぱいで満開の時期は終わり、今はサンデリアナやパープルローブ(!?)といった種類のブーゲンビレアしか花をつけていません。もし、種類ごとに咲く時期が異なるのであれば、教えてください。もう1つはフレンドリーとパープルローブの違いがよく分からないのです。とてもよく似ているのですが、花の見分けかたなどありましたら教えてください。よろしくお願い致します。


A.
「鹿児島という土地柄でしょうか、、5月に外で満開とお聞きしてやはりこちらとは違うんだと実感しております。 確かに品種ごとに咲く時期は多少違ってきますが、それらは管理温度と樹勢に大きく関係してきます。

サンデリアナ・パープルローブ・シンガポールホワイト テキーラサンライズなどは、耐寒性がある方なので葉は落ちますが 春〜初夏に葉が伸びる前に花を咲かせる事があります。 その反面樹勢も強く、冬に温度がある場合は夏になってからますます元気になり、肥料や水が十分にある場合、花をつけにくくなってしまいます。

サンデリアナホワイト・サンデリアナパープルは斑入りなので耐寒性はありますが、陽射しの弱い冬〜春の間はあまり成長しませんが、初夏になってから一気に成長を始め沢山の枝を出します。この時に乾かしぎみに管理できれば上手く花を咲かせますが、梅雨に入ってしまい露地だと咲かせるタイミングを外してしまいます。しかしながら、耐寒性がある ため秋になってから沢山の花を咲かせます。

フレンドリー・ブライダルピンクなどのバッティアナ系がやや高温性でこちらでは冬越ししてから芽が動き出すのが遅く、開花できる枝の長さに達する頃には蒸し暑くなってきてしまい、急いで枝の先端を切り、肥料と水を絞って樹勢を抑えないと開花が秋になってしまいます。 ただし、八重咲き種は受精も弱く成長も遅いかわりに枝を切ることなく伸ばし続ければ、自然に花が付いてきます。花後に刈り込みお礼肥えを与えまた伸ばせばそこに花がつきます。

以上のようにブーゲンビレアは夏の花のイメージが強いわりに、開花は生育が抑えられるやや涼しい時期が適期なのです。 そして、赤道に近い地域に自生する植物の多くは、そこの日照時間が年中「短日条件」(日本でいう秋〜冬)なので日の入りが早い時期に花を咲かせる性質を持っています。 夏に咲きにくい品種を咲かせるには、春の花後に長く伸びた枝の先端を切り落として、後は放任する位で丁度良いかと思います。 雨が少なく、うまく肥料と水をしぼって管理できれば開花させられるかと思います。剪定から50日位が目安ですので今からだと8月上旬になりますね。いいかえると春に咲いた花はさかのぼって60日くらい前に花芽分化 した事になります。その頃の管理が開花に丁度良かったのでしょう。

フレンドリーとパープルローブの見分け方は、写真を添付しておきました。 葉の形の違いと、葉脈のはっきりしているのがパープルローブです。 苞が外側へ反りかえり、とがっているのがパープルローブ。 写っていませんが、トゲがフレンドリーは真っ直ぐで、パープルはカギ状に曲がっています。 」
2004/08/10
Q.
「二ヶ月ほど前から,ブライダルピンクのブーゲンを育てています。ところが,二週間ほど前から、ほう?というのでしょうか,花のようなピンクの部分が煤けたように黒くなり,全部落ちてしまいました。水は表土をみながら毎日一回与えていました。日はほぼ一日当たっています。ちょうど,骨粉入りの発酵済み油粕を与えたあたりからおかしくなってきました。肥料やけかな・・・?とも思ったのですが,対応の仕方が分かりません。よろしくお願いします。」


A.
咲き終わった花ではなく、小さい蕾もそうなって落ちてしまったので あれば、病気の可能性が考えられますが、風通しが悪いところや過湿状態の場合は、「灰色カビ病」が多く発生し、この場合は葉に水浸状の黒い斑点や花が黒ずんで落ちてしまうなどの症状がみられ ます。極端に一度乾かしてしまった時も、後から蕾が黒ずんで枯れることがありますが、お水の管理はきちんとされているようなので、多分違うのでしょう。 根もやられてしまう病気で「落葉病」「斑点落葉病」がありますが、これは字のごとく、葉の色が黄変し落ち始めます。葉の様子がピンとして元気であれば、根ぐされでも、「落葉病」でもないので、風通しの良いところで植物に雨やお水をかけないように管理していれば自然に治まると思います。肥料は発酵してないタイプで、小型のハウス内で植物が覆いかぶさる状態の時や根が弱っている時・適量を超えている時意外は肥料焼けをおこす事はまずないのですが、病気が発生しているときは植物が吸った窒素分を栄養にして病原体が急速に広がる時がありますので、一旦取り除けるのであれば取り除いてください。 まずは、該当する症状があるかどうかご検討ください。」
2004/08/23
Q.
「ブーゲンビレア(高さ約1.8m)の植替(鉢上)についてお伺い致します。 現在の直径50cmの鉢から直径80cm深さ55cmの鉢に植替(鉢上)を行う際に、どのような用土をどのような割合で配合(混合)すればよろしいでしょうか。 また植替(鉢上)の際は、水分の蒸散を抑制するために剪定は行ったほうが良いのでしょうか。」

A.
「かなり大きいブーゲンビレアのようですね、管理の良さと土地柄でしょうか。当園でも時々大きな物を植え替えいたしますが、基本的には5号鉢などと用土は同じ物をつかっています。園芸培養土をそのまま使うか、市販の物を使って配合するかですが、配合して作る場合でも消毒済みの安心して使える元土が手に入らないのでそこは、園芸用培養土を使用します。
園芸用の培養土 4.5割(出来るだけ土らしい土、(ピートモス・パーライト・バークなどの 混ぜ物の少ない物) 腐葉土(黒くて細かく土になりかかっている物)2割  完熟牛糞堆肥(出来るだけ臭わない物)1割  赤玉土(中粒・消毒済みがあればそれを)2割  パーライトまたは桐生砂(中粒)0.5割
大鉢で注意することは水をあげているつもりでも、あまり下までは行き渡っていなかったり、または表面が乾いていても半分から下がドロドロになっていたりする事です。鉢底にすこしゴロを入れて表面と底の乾き具合を均等になるようにすると失敗しにくいかと思います。中粒を多く使うのは細粒だとお水が通るうちに、細かい粒が鉢の下に沈んで 水の通りを悪くする恐れがあるためです。」

2004/12/12
Q.
「ブーゲンビレアが今満開になっています。とても綺麗なのでが、どうしても緑の葉が黄色くなってしまいます、原因はなんでしょうか?どうしたら黄色くならなくなりますか?」

A.
「日照も弱く気温も低いためで、当園でも早くから暖房が入っている所は青々していますが、遅めに加温し始めたところは結構黄色く落ちている葉も少なくありません。そして温度が低めで昼間の時間が短いため(短日条件)ブーゲンビレアはとても開花しやすくなっています。春先にも葉は落ちてなくなっていても、先に花だけ咲く事がありますが、これも似たような状態です。ただ、温度が人工的に保たれているのに(18℃以上)葉が落ちるようなら「根ぐされ」か水の乾かし過ぎか、今年植替えをしてなければ「根詰まり」によるものです。*根がつまってくるとかえってよく咲くようになったりしますので。さて、今後は葉が落ちて無くなってしまうかもしれませんが、葉が無くなれば当然水の蒸散も減るため、花が咲いていても乾くのが遅くなる可能性があります。そうなったら鉢土がしっかり乾いてから与えるようにし、過湿による根ぐされをおこさないよう注意しましょう。植替えは春になってから行います。枯れた花は早めに軸から切り落とし、冬の消耗をへらします。」
 

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