アンドン仕立ての場合


枯れた花柄がみっともなく残っているので、綺麗に掃除します。
枝の先端が硬くなり、成長点に新葉がありません。この状態だと2度目の花を咲かせるには、肥料を与えたほうがよいでしょう。

開花中も肥料が効いていて、新枝が伸びている場合は肥料は控えめにします。

肥料を与えてから2週間ほどしても、枝から芽が吹いてくる様子がなかった場合は根の状態を見て下さい。黒い根ばかりで、白い根が見当たらなかった場合は、根腐れか根詰まりが考えられます。根に異常がなければ一度硬くなった枝の先端をハサミで切り落としたほうが、早く芽を吹き始めます。

花後に掃除をして肥料を与え、枝が伸びてきた状態。

この株は新枝が伸びてその先にもう花芽が、着いてきています。この場合はこのまま肥料や水を与えて、開花させたほうが早く花が見れます。

花芽が無い場合は、もう少し伸ばしておいてから、枝の先端をハサミなどで切り落としてから、水と肥料を切り、花を咲かせる管理にします。



先端の花芽。

極端に乾かしたり、低温にあわせたり
(15℃以下)
換気・日当たりが悪く、蒸し暑い状態が続いたりすると、折角ついた花芽を落としてしまう事がありますので注意して下さい。

木立ち仕立ての場合

花が終って伸び放題になっている株。こうなったら一度剪定をした方が良いでしょう。

2回目の花を見る場合の剪定の適期は、春から8月中旬頃まで。11月まで外に置けるようなあったかい地方なら、もう一ヶ月後位まで出来ると思います。



左上、
古い枝から枝が伸びて先端に次の花芽が付いて
きています。これは長さも短いので切らずに伸ばし
ていけば自然に花が来るでしょう。
他の枝にこのような状態の芽が無く、一斉にそろえて
咲かせたい場合は、この様な短い枝でも、上から
1〜2枚目の大きい葉の処で切ってしまいます。
右上、
勢いよく伸びている枝です。棘の脇に小さな芽が付いています。芽が無かったり、葉が無かったりしても、剪定すれば棘の脇からは芽が出ますので大丈夫です。

節の長さにもよりますが、最後に伸びた枝の2節以上を残して剪定します。
切る時は芽(棘)の上1cmくらいの所で切ります。たまに切り口から枯れこむ事があるためです。

剪定を終えた所。
余り大きくしたくない場合は、この剪定の長さをもう少し短くするか、秋口に切り戻しで、古い枝の所まで切り戻す事も出来ます。

*赤い印のように、元のほうの太い所で短く剪定した場合は、出てくる枝の勢いが強くなり、すぐに花が付いてくることは少なくなる傾向があります。もうしばらくは花を見なくても良い時や一度形を整えたい時にしましょう。

次の花芽らしきものが無い状態なら、水は葉が萎れてから与える事を繰り返します。

剪定後の肥料。
花を楽しみたい場合、何ヶ月も肥料を与えていない時は、すぐに化成肥料などを適量与えます。

当園は夏場続けて開花させるためにはハイポネックス社のプロミック鉢花用を標準より与える間隔を長くとって、5〜6号鉢で1個、鉢のふちに軽く押し付けて置いています。
生育させるためには標準タイプを使用します。

1ヶ月以内に何か与えている場合は、株の状態や葉の色から判断して、肥料をすぐに与えなくてもよければ何も与えずに様子を見ます。花芽らしきものが確認できたら、適量を与え始めます。
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