学名

科名
属名
原産地
開花期
性状

Plumbago.auriculata
      またはcapensis
イソマツ科
プルンバーゴ属
南アフリカ
初夏〜晩秋
半耐寒性・常緑低木
当園ではこれらの植物を現在では受注生産のみ承っております。

管理方法

<春〜秋>
地域にもよりますが、5月上旬頃から徐々に戸外に出して育てるようにして下さい。日光を好みますので、日当たりの良い所に置きます。関東地方以西の暖地なら、早めに南向きの暖かい場所に植えれば戸外で越冬する事も出来ます。

<冬>
熱帯や亜熱帯原産の半つる性花木ですが、一般の熱帯花木に比べるとかなり耐寒性が強い植物です。関東以西の温暖な地域では霜よけ程度で戸外で冬越しできます。(寒さにあたると落葉しますが木が枯れることは少ない)寒さの厳しい地域は地表をわら等で覆うか、株元に盛り土をする事も効果的です。
寒冷地や山間部でも、霜の降りる前に室内で冬越しさせれば栽培が可能なので、熱帯植物の栽培になれていない方でも安心して楽しめます。

Point

開花中の株は次々と花芽を付け開花しますが、一つ一つの花の寿命は開いてから4日〜1週間くらいで萎んでいきますので、早めに花首から切り落として掃除した方が、次の花に栄養が行き届いて綺麗な状態をより長く楽しんでいただけます。
4月頃から売られている開花中の株は、冬の間も加温しているので開花が早くなっていますが、戸外で越冬した場合通常は気温の上昇と共に5月頃より枝を伸ばし始め気温が開花温度に達する6〜7月ごろから花を付け始めます。
早く開花させたい方は、戸外で越冬させずに室内で葉を落とさないように管理するか、冬〜春にかけてビニールなどで株を覆い開花温度に早く近づける事で咲かせる事が可能です。

肥料

新しく伸びた枝に花を付けます。肥料が切れすぎると枝が伸びず花付きが悪くなるので、生育中は月1回、 1)緩効性肥料を置き肥えします。冬は新芽が伸びて生育している場合には液体肥料を規定倍率で与えます。

1)肥料の効き方が、ゆるやかで長期間持続性のあるもの。


水やり

土の表面が乾き始めたら、鉢底から水がしみだす位たっぷりと与えてください。極度の乾燥は葉をいためたり、開花している場合花の寿命を縮める事になります。真夏の乾きやすい時期には、朝夕2回水を与える位でも結構です。冬の間の水やりは、鉢が凍るのを防ぐため天気の良い午前中に済ませましょう。
真夏の間は環境によっては水を与えても葉が萎れたまま戻らない場合がありますが、この場合は気温が高すぎて、鉢全体が熱くなって根が正常な活動が出来ていない 場合や、根詰まりをおこしている場合があります。
涼しいところに植え替えを行うか、鉢ごと半日陰へ移動させます。


植え替え・せん定

5月〜7月が植え替えの適期です。
根詰まりした株は鉢土を1/3程度落として植替え、枝も1/2程度間引きます。
せん定は開花後に間延びしたり大株になって株姿が乱れたときや、スペースに限りがある場合は、新しい枝や芽が沢山付いている所の上で切り戻します。


繁殖

せん定した切り枝は、今年延びた緑枝なら挿し木が可能です。先端の一番柔らかい所と木質化した所を避け、2〜3節づつくらいに切って赤玉土・鹿沼土・バーミキュライトなどに挿します。
市販の発根剤
等を用いるとより活着率がよくなります。
図鑑では種子でも繁殖できるとありますが、数年間栽培していても未だに種子を確認した事がないので、2)自家不和合性 も考えられます。

2)自分の花粉では受粉しない仕組み。たとえば挿し木で増殖した場合、1本の親木からだと全てが同じ遺伝子を持った株なので、受粉しにくい


病害虫

病害虫はアブラムシ・アオムシ・ヨトウムシなどに注意してください。これらは発見しやすく、少量なら捕殺する事が可能ですが、このほかに高温時には、ハダニ類とスリップス類が付く事があります。これらはプルンバーゴに限らず殆どの植物につきますし、大変小さいために発見が遅れることがありますので、葉の色が急に悪くなったり、葉の形の異常に気が付いた時は早めに葉の裏側などもよく見て市販の殺虫剤で対応してください。
注)古葉の裏に白い粉状の物が付きますが、これは植物の性質上の物で病気や消毒ではありません。


仕立て方の一例

木製の扇型トレリスと、ワイヤーで出来たトピアリーに、2種類の苗を植付けました。
半つる性なので自分では巻きつきません。伸びた枝を誘引していきます。

伸びすぎるくらい枝に勢いがある時は早めに巻き上げ始め、なかなか伸びてこない株は、ある程度伸ばしてから巻き上げるのがコツです。

 
     
栽培品種一覧

* ここでご紹介する品種名につきましては、種苗会社から提供された資料や図鑑等を元に掲載しています。これらの名称を参考にしたり、引用にあたっては全て個人の責任においてご使用ください。ついては、それによってなんらかの不利益等が発生した場合も当園は一切の責任をお受けいたしませんのでご了承ください。 尚、新しい品種の情報やご指摘がある方はmailにてお受けいたしております。

Plumbago.auriculata‘Imperial Blue’

‘インペリアル・ブルー’は海外から導入した時に
明記されていた品種名。

花の青みがより強く出ているのが特徴。
開花は春から秋までですが、真夏以外の時期の方が花色はより鮮やか。

Plumbago.auriculata‘escapade white’

以前は栄養系の品種で挿し木をして繁殖していましたが、現在は一旦、実生系(種蒔き)で増やした物を、挿し木して繁殖させています。

栽培していて農場内で種が出来たことはありませんが、
思いがけない所から生えているのを見つけると、いつの間にか種が飛んでいるのかとも思います。
 

学名 Plumbago.indica

和名 アカマツリ

英名 Rose Plumbago

原産地 南部アジア 東インド 

上記2品種との違いは花がドーム状に集まらず、長く花穂を形づくる所と、葉の1枚1枚が大きく5〜10cm位になります。

花は周年開花しますがとても短日性が強く、1日の中で明るい時間が短くならないと花芽をつけません。開花にはやや高温 (最低15℃位)を必要とするため、園芸植物として流通させた場合に一般の消費者の方が容易に咲かすことが出来ない植物なので、現在では株の保存のみにとどまっております。

 
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