置き場所
半耐寒性と言っても、軽い雪や霜ぐらいなら落葉する時もありますが、地植えして1)マルチングした株や、鉢植えをそのまま屋外で冬越しができます。当園での耐寒試験では、外で冬越しできる目安は2年生株の場合、栽培している所の最低気温の記録で-5℃位まで大丈夫でした。
また、静岡県下田市の国指定史跡「了仙寺」はニオイバンマツリが境内いたるところに植えられ、花の名所として有名です。この事からも比較的暖かな地方では庭植えが十分可能な植物と思われます。
<春〜初夏>
日光を好みますので、屋外の日当たりの良い場所で。
<盛夏>
水切れをした状態での真夏の直射日光は、葉が焼ける事がありますので注意して下さい。半日陰か午前中のみ日が当たる様な場所に置く方が無難です。
<秋〜冬>
再び日光によく当て春に花を咲かせるための枝をしっかりと充実させてください。屋外で冬越しさせる場合は、徐々に水を与える回数を少なくして真冬の寒さに耐える締まった株づくりを。
<厳寒期>
霜や雪にあたると葉が少し茶色や黄色になり落葉し始めますが、数日で溶けてしまう地方なら屋外で管理できます。暖かい地方はそのまま葉を落とさず越冬します。室内で冬越しする場合は落葉した時が室内に入れるタイミングです。部屋の中では何日も凍りつく程にならなければ特に防寒する必要はありません。かえって暖かい所へ置き過ぎると早くに花芽が動き出し、芽のそろいが悪かったり、寒さで芽を傷めてしまう場合があります。
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2003年12月初雪でこんなに雪をかぶってしまい心配しましたが、雪解け後ビニールハウス内に取り込み、全て無事に新芽を出しました。 |
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雪や霜にあたると葉はこの様な色になります。その後寒さが厳しいと葉が落ちる事がありますが、春にはいっせいに新芽を出します。 |
1)マルチング=地表を「敷きワラ」や「バークチップ」「腐葉土」などで覆い地表の温度や乾燥の急激な変化を和らげる役目をするもの。
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