*クルクマは過去に栽培していた植物です。現在は栽培しておりません。

写真は浜名湖花博会場にて
 学名
 科名
 流通名
 属名
 原産地
 出荷時期
 開花期
 性状
Curcuma(クルクマ)
ショウガ科
ハンカチの花
クルクマ属
熱帯アジア
5月〜7月
通常8月〜9月
多年草


この種は熱帯アジアを中心に、約50種が分布する大型の多年草で、薬用・観賞用に用いられます。この仲間で、C.lomgaはウコンの名で知られカレー粉の原料・たくあん漬けの着色料などに用いられています。
観賞用としてはC.petiolataが有名で切花として利用されてきました。最近では鉢花としても栽培できるような小型の品種も紹介されています。当園でも鉢花用に数年前に球根を購入し1作だけ栽培した経験がありますので、これをもとに解説したいと思います。

置き場所
高温性のため地域により差はありますが、球根の植え込みは5〜6月くらいからが適当で、日光の良くあたるところが良く、冬は球根を掘りあげてやや乾燥気味に貯蔵します。貯蔵温度は10℃〜15℃が適当です。あまり温度が高いのも早く芽を出してしまうので、20℃以上にならないように注意してください。
Point
夏の花のイメージですが、高温処理してない球根は気温の上昇とともに成長し始め、秋頃に咲くことになります。
地域によって4〜5月頃、発泡スチロールなど保温性のある容器で、球根を湿った砂やピートモスの中に埋め暖かい部屋で昼間は日光にあて箱を暖め、夜はふたをして 20〜30℃位に保っておくと、約1ヶ月くらいで芽を出し始めます。芽を確認したら、鉢や庭に土から2〜3cmくらい下に植え付けると早く花を見ることが出来ます。球根は芽を出す部分と、養分を貯蔵している部分が離れサクランボのような形になっています。切り離してしまうと芽が出ませんので、球根を扱う時は注意してください。古い球根の下に新しい球根が出来ますので鉢に植えつける時は深さのある鉢を選びましょう。
クルクマの球根図
肥料
基本的にはあまり必要としませんが、開花を始めたら肥料が切れてくると花が小さくなったり、花上がりが悪くなりますので、初夏〜秋の開花中のみ3)緩効性肥料を1カ月に1回程度少量置き肥えするか、薄めの液体肥料を週に1回程度与えます。

3)肥料の効き方が、ゆるやかで長期間持続性のあるもの。
水やり
土の表面が白く乾いたら、鉢底から水がしみだす位たっぷりと与えてください。乾き過ぎには弱いのですが、長雨が続くと葉や花に黒い染みのような病気が発生するように思います。雨が多い年は軒下に入れるか、晴れた日に水やりする場合も花や葉にかけないようにしたほうが無難です。
繁殖
秋になってから葉が傷みはじめたら水やりを徐々に減らし、球根を堀り上げると古い球根の下に新しい球根が出来ています。これをやや乾燥ぎみにおがくず(合板などを削った溶剤など含まないのも)やピートモス等に包んで貯蔵し、春にまた植え込みます。球根は芽を出す部分と養分を貯蔵するタンクの部分を切り離さないように注意してください。

病害虫
ハダニやアブラムシ類に注意してください。

その年に開花した株で葉や花に奇形が見られた場合、その下に出来た新しい球根もウィルスに感染している可能性がありますので、その株の球根は残さない方が無難です。

栽培品種一覧

*ここでご紹介する品種名や掲載した内容につきましては、さまざまな図鑑や園芸雑誌・種苗会社から提供された資料等を元に掲載しています。これらの名称を参考にしたり引用にあたっては、全て個人の責任においてご使用ください。ついては、それによってなんらかの不利益等が発生した場合も当園は一切の責任をお受けいたしませんのでご了承ください。 尚、新しい品種の情報やご指摘がある方はmailにてお受けいたしております。

クルクマ・ミニ

クルクマ・シャローム
 
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