現在ギョリュウは生産および栽培も終了しております。
和名
学名
科名
属名
原産地
開花期
性状
高さ

ギョリュウ
Tamarix chinensis
ギョリュウ科
タマリクス属
中国
夏〜秋 年1〜2回
落葉低木
4〜5m


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* ここでご紹介する品種名につきましては、いくつかの図鑑や園芸雑誌等から照合し引用したものです。これらの名称を参考にしたり、引用する事について当園は 一切の制約はいたしておりませんが、(登録品種を除く)引用にあたっては全て個人の責任においてご使用ください。ついては、それによってなんらかの不利益等が発生した場合も当園は一切の責任をお受けいたしませんのでご了承ください。 尚、新しい品種の情報やご指摘がある方はmailにてお受けいたしております。


属名は、ピレネー国境の近くのタマリス河畔で発見された事から名付けられました。

和名は漢名の御柳の音読みで、楊貴妃が、この木をわざわざ後苑に植えさせ、簾を隔てて観賞した事から、御柳の名で呼ばれるようになったと言われています。

また、中国では、聖柳(テイリュウ)ともよぶそうで、聖柳の聖は神聖な木の意味もあるそうですが、西洋でもギョリュウは聖書の記録として残る、世界最初に植樹された樹木だそうで、神秘的な感じがする植物です。

「ギョリュウバイ」という鉢植えの木がよく出回っていて、園芸店で問い合わせても良く間違われますが、関係はありません。ギョリュウバイはオーストラリア原産のフトモモ科の木で、葉の姿がギョリュウに似ており、梅のような花を咲かせるのでギョリュウバイの名前があります。 「魚柳梅」と誤って書かれていることがあり、よけいややこしくなっているようですが、名前の由来からすると、「御柳梅」が本当のようです。


置き場所
日当たりと湿気を好む木ですが、水気が溜まって排水が悪くよどんでいるような所は逆に嫌うようです。柳ではありませんが柳の木が植えられているような場所を好みます。適応性があるので、極端に乾燥する場所以外なら育ちますし、塩害にも強いので海に近い地方でも地植えが可能です。

肥料

地植えなら、春先に骨粉入な種油粕を適量与えます。鉢植えの場合は、緩効性化成肥料か、固形有機肥料を年2〜3回程与えます。

水やり
地植えの場合は特に必要ありませんが、晴天が長く続き、乾燥していたら補う程度です。
鉢植えの場合は、葉が萎れてしまう前にかけてあげて下さい。冬は寒い地方では落葉するので、そうなったらやや乾燥気味に管理しますが、鉢植えは冬でも晴天の日の午前中を選んで時々あたえます。

植え替え
基本的に落葉樹なので、木が休んでいる時に行います。
苗の間は、木が柔らかく下垂する性質もあるため、まっすぐな木立ち状の木姿にするには、幹が太く硬くなって自立するまでは、支柱をする必要があります。


<平地から寒冷地>
早春の雪の降らなくなった頃に入ってから、暖かくなる前に行います。
<暖地>
落葉期の冬に行います。

地植えの場合、乾燥しやすい場所では、掘り上げた土に完熟堆肥や腐葉土を混ぜ込んで湿度を保てるようにします。
鉢植えの場合、市販の庭木用園芸培養土か、土1(庭木用土または山土・黒土) : 腐葉土1 : 赤玉土(小粒〜中粒)を混合したものを使用します。(赤玉土は小粒になるほど水保ちが良くなりますので調節してください。)

せん定
<時期>
開花を考えると、落葉期の木が休んでいる時が最適です。
春から夏に勢い良く枝が伸びてきますので、切って形を整えたくなりますが、直立して伸びる枝の先端に花が付きやすいので、枝を切ってしまえばどうしても花付きは悪くなります。
花付きを無視すればいつでも「せん定」は可能です。
<方法>
芽吹きが良い木で、どこで切っても、ほぼ芽を吹きますが、切った枝の先端から出る芽の数は1〜数本ですので、こんもりとした形にはなりにくい木です。上向きに伸びる太い枝は花が着きやすく、最初から下垂して伸びる細い枝には比較的花が付きにくい性質があります。不要な枝を切る場合は
、付け根から切るようにしないと、残った所から芽を吹きます。

繁殖
さし木でふやせます。剪定した枝を5〜15cmくらいに切って挿します。

病害虫
ほとんどありませんが、冬にカイガラムシを見つけたら市販の薬品などで駆除してください。
 



盆栽仕立てにチャレンジ


ギョリュウは栽培年数も短く、仕立て方については、わからないことも多いのですが、芽吹きが良いので、簡単に盆栽で仕立てられると言うことを知りました。生産者ですが盆栽は全く知識も経験もありません。写真で見たイメージをたよりに頑張ってみようと思います。   


2008/8/26

<用意した物> 全て一般園芸店で購入しました

ギョリュウ POT3号苗
化粧鉢
鉢底網
赤玉土(小粒) 3
黒土 1
腐葉土 1
針金(できれば銅製)
   

  葉を巻き込まないように注意しながら、針金をらせん状に巻きつけます。針金の曲がる個所を指ではさんで折れないようにしながら曲げるとうまくいきます。

ポットを上に引き抜き、そっと根を傷めないように崩します。
ロングポットに植えてあるので、浅い盆栽用の化粧鉢には入らない為、土を崩します。

大きい株だと太い直根が出ているのですが、これは思ったより細い根でした。

ギョリュウがこの状態から土を崩してしまっていいものかどうかわかりませんが、大丈夫かどうかも調べていきたいと思います。

右から左へ枝の流れを作ったので、右の隅のほうへ盆栽っぽく配置してみました。 鉢底網をひいて、鉢の3分の1ほど土を入れます。

棒でつついて根に隙間無く土がつまるようにします。
土をある程度詰めるのは、根をゆっくり張らせる役目もあるような気がします。根が早く回る鉢は枝の伸びは速いけど、、根詰まりも早く。根がゆっくり張る鉢は枝はなかなか伸びないが、良く締まっていて、根詰まりも遅いからです。

当園で植えている植物のほとんどは、この作業はしていません。何故なら土がもう少し細かくて、手早く流れ作業で植え替えても土がしまり、適度に保水性と排水性を保てる状態になるように作ってあるからです。つつくと、後からでも結構な土が入る物なのですが、土を必要以上につめるとバランスが崩れるからです。


  お水が下からしみ出すくらいたっぷり与えて完成!

 
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