マイクロトマト 学名:L. pimpinellifolium 科名:ナス科 属名:ソラナム属 性状:非耐寒性多年草 原産地:南アメリカ 収穫時期:春〜秋 携帯サイトはこちらから
トマトの歴史 トマトは、もともと南米やアンデス高原が原産地だといわれています。 植物学者の調査で、アンデス高原には数種類の野生種トマトが自生していることがわかり、たくさんの小さな実をつけたチェリータイプトマトです。 この野生種トマトの中でもマイクロトマトの元になった「pimpinellifolium」は、糖度が高く、熟すと真っ赤になる野生のトマト。これらを人間や鳥、獣が好んで食べ、種を排泄し、その種が発芽し、再び実を結ぶ。そうして少しずつ分布を広げていき、やがてメキシコで食用として栽培されるようになったとされています。 マイクロトマトは現在の多くのトマトを生み出した「母なるトマト」なのかもしれません。 1521年にエルナン・コルテスが持ち帰ったという説が有力ですが、強烈な匂いやあまりに鮮やかな赤い色、同じナス科の植物には毒のある植物があったことから、トマトも有毒だと思われ、200年もの間、観賞用として栽培されてきました。 一説によるとヨーロッパでトマトをはじめて栽培し食用としたイタリア人は、飢饉のためしかたがなくトマトを食べたといわれていますが、今では「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということわざがあるほど、健康野菜として広まっています。 日本にトマトが伝わったのは17世紀なかばで、最初はヨーロッパ同様、観賞用として珍重されていました。食用になったのは明治以降で、キャベツやたまねぎなど他の西洋野菜とともにあらためてヨーロッパやアメリカから導入されました。 トマトの栄養 トマトは、βカロテン(ビタミンA、C、E、B)が豊富なほか、ビタミンH、Pといったビタミン類を多く含んでいます。ビタミンH、Pはあまり聞き慣れないビタミンですが、お互いの相乗効果を発揮し、細胞と細胞をつなぐコラーゲンを作ったり血管を丈夫にしたりと、重要な役割を果たしてくれています。 高血圧の予防に効果があるカリウムやルチン。他にもトマトには老化の原因と言われている活性酸素を退治してくれたり、抗ガン作用があるということで話題にもなった、リコピンやクロロフィル・ステロールが含まれていています。
鉢植えで仕立てる @トマトの種をプラグトレーに撒いて発芽したところ
A苗をポットに鉢あげ。この時ポットの隅に苗を植えます。
育てる場所 夏の定番野菜とも言われていますが、実は原産地を見ても分かるとおり、好天に恵まれ日差しが良くあたり、空気が乾燥して昼暖かく夜涼しい。日本で言う所の春と秋が一番育ちやすく美味しい時期と言えます。マイクロトマトはミニトマトに比べて「裂果」と呼ばれる、実割れ現象が少ない方ですが、それでも大きくなった果実に雨があたると、実がはじける事がありますので、注意して下さい。
植え替え 苗の場合は購入後できるだけ早く、鉢か畑に植え付けます。大鉢に植わっているものは、鉢一杯に株が成長し、根づまりをおこし始めていたら、ひと回り大きい鉢に植え替えるか、畑に下ろすと、より長く楽しむ事が出来ます。 植える際は根鉢を崩さずに、そのまま植えます。