南アフリカで、数種類のプレクトランサスを交配してできた、新しい園芸植物です。 日本へは輸入代理店を通じて近年導入されていますが、栽培する私達にもまだわずかな資料しか届いておらず、その資料と栽培して得た情報を公開いたしますので、育て方の参考にしていただければ幸いです。又、新たに分かった事があれば順次更新していきます。 当園では現在これらの植物を栽培しておりません。 置き場所 葉が日焼けをおこしやすい時期があり、日陰で育てたものを急に日に当てないよう注意して下さい。明るい日陰でも育てる事が出来ますが、花が咲いている物は日が当たらない所で育てると蕾を落としたりするので、以下の事を参考にしてください。 春先:午前中くらいまでは日が当たる場所か、冬から1日中日に当ててある場合はそのままで管理。 6月中旬〜夏(梅雨を除く):明るい日陰かレースのカーテン越し、又は朝10:00くらいまで日に当たり、以後明るい日陰になるところ。 冬:日差しは1日中当てた方が良く締まった株になります。寒冷地など寒さの厳しい地域は、夜間凍らないような場所に置いて下さい。 生育適温は18〜30℃。 *寒さにはやや弱いのではと思っていましたが、2004年の越冬試験では名古屋市近郊の自宅の縁側で、さほどダメージも無く冬越しいたしましたし、霜よけして屋外で冬を越した株もありました。 *10℃以上が必要だと資料にはありましたが、安全圏内の最低夜温が3℃まではクリアいたしました。 下の写真のように、プレクトランサスの仲間で葉が多肉質のものは低温にも比較的強いとあります。ケープエンジェルも葉が多肉質なので、交配によってこの性質も受け継いでいるようなら、とても育て易くなると思っていましたが、室内でなら結構大丈夫そうです。
水やり 土の表面が白く乾いたら、鉢底から水がしみだす位たっぷりと与えてください。極度の乾燥は葉をいためたり、開花している場合花の寿命を縮める事になります。底面給水鉢に植えてある植物は、栽培中も「給水ひも」から水をもらって育っていますから同様にお皿に水をためるだけで良いのですが、底面給水鉢でない植物は、基本的に受け皿には季節を問わず水ためないでください。 *冬の間の水やりは、温度を保てる場合を除きやや乾燥気味にして、鉢が凍るのを防ぐため天気の良い午前中に済ませましょう。底面給水鉢の場合、冬期は鉢内の水分やお皿の水が凍ってしまう恐れのがある場合は、給水用のお皿等を外し通常の水やりに戻して、やや乾燥気味に管理してください。