学名
 科名
 属名
 原産地
 出荷時期
 開花期
 性状
Plectranthus ‘cape angels’
シソ科
プレクトランサス(プレクトランツス)属
園芸品種(南アフリカ )
施設内で開花調節後、春と秋の年2回
自然開花では10月下旬〜11月
非耐寒性・多年草


南アフリカで、数種類のプレクトランサスを交配してできた、新しい園芸植物です。
日本へは輸入代理店を通じて近年導入されていますが、栽培する私達にもまだわずかな資料しか届いておらず、その資料と栽培して得た情報を公開いたしますので、育て方の参考にしていただければ幸いです。又、新たに分かった事があれば順次更新していきます。

当園では現在これらの植物を栽培しておりません。

置き場所

葉が日焼けをおこしやすい時期があり、日陰で育てたものを急に日に当てないよう注意して下さい。明るい日陰でも育てる事が出来ますが、花が咲いている物は日が当たらない所で育てると蕾を落としたりするので、以下の事を参考にしてください。

春先:午前中くらいまでは日が当たる場所か、冬から1日中日に当ててある場合はそのままで管理。

6月中旬〜夏(梅雨を除く):明るい日陰かレースのカーテン越し、又は朝10:00くらいまで日に当たり、以後明るい日陰になるところ。

冬:日差しは1日中当てた方が良く締まった株になります。寒冷地など寒さの厳しい地域は、夜間凍らないような場所に置いて下さい。

生育適温は18〜30℃。

*寒さにはやや弱いのではと思っていましたが、2004年の越冬試験では名古屋市近郊の自宅の縁側で、さほどダメージも無く冬越しいたしましたし、霜よけして屋外で冬を越した株もありました。
*10℃以上が必要だと資料にはありましたが、安全圏内の最低夜温が3℃まではクリアいたしました。

下の写真のように、プレクトランサスの仲間で葉が多肉質のものは低温にも比較的強いとあります。ケープエンジェルも葉が多肉質なので、交配によってこの性質も受け継いでいるようなら
、とても育て易くなると思っていましたが、室内でなら結構大丈夫そうです。

Plectranthus nummularius
プレクトランサス ヌンムラリウス

国内で以前から栽培されている品種。耐寒性が強く、じっさいに当園周辺の中部地方では、冬期霜よけして越冬すると地上部は枯れるが、翌年春にまた芽を吹き始めます。
Point

短日条件下で花芽をつくる1)短日植物です(開花中のものは短日でなくてもそのまま開花します)。生育適温が保てる環境の良い時期に開花させる事が立派な花を咲かせるポイントですが、それには40〜50日前から2)短日条件下にする工夫が必要です。花を咲かせる時は夜間、電灯など照明に当てないよう注意して下さい。

1)1日の日の長さが12〜13時間以下になると花を咲かせる植物。
2)植物にあたる日照時間を人工的に調節して日長を短くすること。
 例)夕方5:00から箱をかぶせて暗くし、翌朝7:00に箱をとる
ポインセチア参照)

肥料

春〜秋の生育中のみ3)緩効性肥料を1カ月に1回程度置き肥えするか、液体肥料を週に1回程度与えます。

3)肥料の効き方が、ゆるやかで長期間持続性のあるもの。


水やり

土の表面が白く乾いたら、鉢底から水がしみだす位たっぷりと与えてください。極度の乾燥は葉をいためたり、開花している場合花の寿命を縮める事になります。底面給水鉢に植えてある植物は、栽培中も「給水ひも」から水をもらって育っていますから同様にお皿に水をためるだけで良いのですが、底面給水鉢でない植物は、基本的に受け皿には季節を問わず水ためないでください。

*冬の間の水やりは、温度を保てる場合を除きやや乾燥気味にして、鉢が凍るのを防ぐため天気の良い午前中に済ませましょう。底面給水鉢の場合、冬期は鉢内の水分やお皿の水が凍ってしまう恐れのがある場合は、給水用のお皿等を外し通常の水やりに戻して、やや乾燥気味に管理してください。


植え替え・せん定

温度が保てればいつでも結構ですが、自然では5月〜6月上旬が植え替えの適期です。用土は市販の培養土で鉢花やコンテナ用に配合されている物が最適です。
根詰まりした株は鉢土の底を少しだけほぐす程度に落としてひとまわり大き目の鉢に植替え、草姿が乱れている場合は株元から2〜3節残して切り戻します。販売している株は4)わい化剤が使われている事があるので、翌年は少し背が高くなる場合があります。

4植物の成長を抑制する働きのある薬品。

繁殖

せん定した切り枝は、今年延びた茎なら挿し木が可能です。2〜3節づつくらいに切ってピートモス・赤玉土・鹿沼土・バーミキュライトなどに挿します。 市販の発根剤等を用いるとより活着率がよくなりますが、比較的発根しやすいのでそのままでも十分です。

病害虫

アブラムシやハダニ類は
市販の殺虫剤で駆除できますが、ヨトウムシが花や葉を食害する事があります。昼間は土の中にいて夜間活動する夜行性ですので、黒い糞や食べられた後を見つけたら、懐中電灯で見つけて捕殺するのが一番効果的です

家のプレクトランサス

実際に購入された皆さんと同じ様に、特殊な施設を使わずに土や肥料なども市販品を使って栽培してみました。失敗するかもしれませんが、何かの参考になれば幸いです。
内容は随時更新していきます。

栽培品種一覧

プレクトランサス ‘ケープエンジェル’はすべてパテント品種です。ですから、栽培するためには育種した種苗会社から苗を購入しています。
南アフリカで数種類のプレクトランサスより人工交配されて育成されたものですが、その詳細は育種した会社のみが知る情報なので分かりません。
プレクトランサスの「ケープエンジェル」シリーズという事で流通しています。

*ここでご紹介する品種名や掲載した内容につきましては、種苗会社から提供された資料を元に掲載しています。これらの名称を参考にしたり、引用にあたっては種苗会社の権利を侵害する事のないよう配慮して、全て個人の責任においてご使用ください。ついては、それによってなんらかの不利益等が発生した場合も当園は一切の責任をお受けいたしませんのでご了承ください。 尚、新しい品種の情報やご指摘がある方はmailにてお受けいたしております。

写真をクリックすると花の拡大写真が見れます。
ダークピンク
ピンク
ホワイト
パープル
 
 
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